Eclipse環境構築(Mac/Windows)
EclipseでのSpring Boot開発環境構築
Section titled “EclipseでのSpring Boot開発環境構築”Eclipseは、Java開発で広く使用されている統合開発環境(IDE)です。この章では、Eclipseを使用したSpring Boot開発環境の構築手順を、Mac版とWindows版それぞれについて詳しく解説します。
- JDKがインストールされていること(Java 17以上推奨)
- Eclipse IDE for Enterprise Java and Web Developersがインストールされていること
Mac版の環境構築
Section titled “Mac版の環境構築”ステップ1: JDKのインストールと確認
Section titled “ステップ1: JDKのインストールと確認”Homebrewを使用する場合(推奨):
# OpenJDK 17をインストールbrew install openjdk@17
# または、OpenJDK 21をインストールbrew install openjdk@21
# インストール確認java -versionjavac -version環境変数の設定:
# ~/.zshrc(または~/.bash_profile)に追加export JAVA_HOME=$(/usr/libexec/java_home -v 17)export PATH="$JAVA_HOME/bin:$PATH"
# 設定を反映source ~/.zshrc # zshを使用している場合# またはsource ~/.bash_profile # bashを使用している場合
# 確認echo $JAVA_HOMEステップ2: Eclipseのインストール
Section titled “ステップ2: Eclipseのインストール”方法1: Eclipse公式サイトからダウンロード(推奨)
- Eclipse公式サイトにアクセス
- Eclipse IDE for Enterprise Java and Web Developersをダウンロード
- ダウンロードした
.dmgファイルを開いてインストール - アプリケーションフォルダにEclipseをコピー
方法2: Homebrew Caskを使用
brew install --cask eclipse-jeeステップ3: Eclipseの起動とワークスペースの設定
Section titled “ステップ3: Eclipseの起動とワークスペースの設定”- Eclipseを起動
- ワークスペースの場所を選択(デフォルト:
~/eclipse-workspace) - Launchをクリック
ステップ4: Spring Tools 4(Spring Tool Suite)のインストール
Section titled “ステップ4: Spring Tools 4(Spring Tool Suite)のインストール”EclipseにSpring Boot開発用のプラグインをインストールします。
手順:
- Help → **Eclipse Marketplace…**を選択
- 検索ボックスに「Spring Tools 4」と入力
- **Spring Tools 4 (aka Spring Tool Suite 4)**を選択
- Installをクリック
- インストール内容を確認してConfirmをクリック
- ライセンス条項に同意してFinishをクリック
- インストール完了後、Eclipseを再起動
または、手動でリポジトリを追加:
- Help → **Install New Software…**を選択
- **Add…**をクリック
- 以下の情報を入力:
- Name: Spring Tools 4
- Location:
https://download.springsource.com/release/TOOLS/eclipse
- Addをクリック
- Spring Tools 4を選択してインストール
ステップ5: JDKの設定
Section titled “ステップ5: JDKの設定”- Eclipse → Preferences(Mac)またはWindow → Preferences(Windows)を選択
- Java → Installed JREsを選択
- **Add…**をクリック
- Standard VMを選択してNextをクリック
- JRE homeにJDKのパスを指定:
Terminal window /Library/Java/JavaVirtualMachines/openjdk-17.jdk/Contents/Home - Finishをクリック
- 追加したJDKにチェックを入れてApply and Closeをクリック
ステップ6: Spring Bootプロジェクトの作成
Section titled “ステップ6: Spring Bootプロジェクトの作成”方法1: Spring Initializrを使用(推奨)
- File → New → Spring Starter Projectを選択
- プロジェクト情報を入力:
- Name:
my-spring-boot-app - Type: Maven
- Packaging: Jar
- Java Version: 17
- Language: Java
- Name:
- Nextをクリック
- 必要な依存関係を選択:
- Spring Web
- Spring Data JPA
- H2 Database(開発用)
- Spring Boot DevTools
- Finishをクリック
方法2: Spring Initializr Webサイトからインポート
- Spring Initializrにアクセス
- プロジェクト設定を選択:
- Project: Maven
- Language: Java
- Spring Boot: 3.1.0(最新版)
- Packaging: Jar
- Java: 17
- 依存関係を追加:
- Spring Web
- Spring Data JPA
- H2 Database
- GenerateをクリックしてZIPファイルをダウンロード
- ZIPファイルを解凍
- EclipseでFile → Import → Existing Maven Projectsを選択
- 解凍したフォルダを選択してFinishをクリック
Windows版の環境構築
Section titled “Windows版の環境構築”ステップ1: JDKのインストールと確認
Section titled “ステップ1: JDKのインストールと確認”方法1: Oracle JDKをインストール
- Oracle JDKからインストーラーをダウンロード
- インストーラーを実行してインストール
- インストール先を確認(例:
C:\Program Files\Java\jdk-17)
方法2: OpenJDKをインストール
- Adoptiumからインストーラーをダウンロード
- インストーラーを実行してインストール
環境変数の設定:
- システムのプロパティを開く
- 詳細設定タブを選択
- 環境変数をクリック
- システム環境変数で新規をクリック
- 以下の変数を追加:
- 変数名:
JAVA_HOME - 変数値: JDKのインストールパス(例:
C:\Program Files\Java\jdk-17)
- 変数名:
- Path変数を編集して、
%JAVA_HOME%\binを追加 - OKをクリックして設定を保存
確認:
java -versionjavac -versionecho %JAVA_HOME%ステップ2: Eclipseのインストール
Section titled “ステップ2: Eclipseのインストール”- Eclipse公式サイトにアクセス
- Eclipse IDE for Enterprise Java and Web Developersをダウンロード
- ダウンロードしたZIPファイルを解凍
- 解凍したフォルダ内の
eclipse.exeを実行
注意: Windowsでは、Eclipseをインストールするのではなく、解凍して使用します。
ステップ3: Eclipseの起動とワークスペースの設定
Section titled “ステップ3: Eclipseの起動とワークスペースの設定”eclipse.exeをダブルクリックして起動- ワークスペースの場所を選択(デフォルト:
C:\Users\<ユーザー名>\eclipse-workspace) - Launchをクリック
ステップ4: Spring Tools 4のインストール
Section titled “ステップ4: Spring Tools 4のインストール”Mac版と同じ手順でSpring Tools 4をインストールします。
- Help → **Eclipse Marketplace…**を選択
- 「Spring Tools 4」で検索
- **Spring Tools 4 (aka Spring Tool Suite 4)**をインストール
- Eclipseを再起動
ステップ5: JDKの設定
Section titled “ステップ5: JDKの設定”- Window → Preferencesを選択
- Java → Installed JREsを選択
- **Add…**をクリック
- Standard VMを選択してNextをクリック
- JRE homeにJDKのパスを指定(例:
C:\Program Files\Java\jdk-17) - Finishをクリック
- 追加したJDKにチェックを入れてApply and Closeをクリック
ステップ6: Spring Bootプロジェクトの作成
Section titled “ステップ6: Spring Bootプロジェクトの作成”Mac版と同じ手順でSpring Bootプロジェクトを作成します。
プロジェクトの実行とデバッグ
Section titled “プロジェクトの実行とデバッグ”プロジェクトの実行
Section titled “プロジェクトの実行”- プロジェクトを右クリック
- Run As → Spring Boot Appを選択
- コンソールに起動ログが表示される
- ブラウザで
http://localhost:8080にアクセス
デバッグモードでの実行
Section titled “デバッグモードでの実行”- プロジェクトを右クリック
- Debug As → Spring Boot Appを選択
- ブレークポイントを設定してデバッグ
実行設定のカスタマイズ
Section titled “実行設定のカスタマイズ”- Run → **Run Configurations…**を選択
- Spring Boot Appを選択
- New launch configurationをクリック
- 設定をカスタマイズ:
- Project: プロジェクトを選択
- Main type: メインクラスを選択
- Arguments: VM引数やプログラム引数を設定
- Applyをクリック
よくある問題と解決方法
Section titled “よくある問題と解決方法”問題1: JDKが見つからない
Section titled “問題1: JDKが見つからない”症状:
Error: Could not find or load main class解決方法:
- Window → Preferences → Java → Installed JREsを確認
- JDKが正しく設定されているか確認
- プロジェクトのプロパティでJava Build Path → Librariesを確認
問題2: Mavenの依存関係が解決できない
Section titled “問題2: Mavenの依存関係が解決できない”症状:
Could not resolve dependencies解決方法:
- プロジェクトを右クリック
- Maven → **Update Project…**を選択
- Force Update of Snapshots/Releasesにチェックを入れる
- OKをクリック
問題3: Spring Bootアプリケーションが起動しない
Section titled “問題3: Spring Bootアプリケーションが起動しない”症状:
Application failed to start解決方法:
- Consoleビューでエラーメッセージを確認
application.propertiesまたはapplication.ymlの設定を確認- ポート番号が使用中でないか確認(デフォルト: 8080)
問題4: コード補完が効かない
Section titled “問題4: コード補完が効かない”解決方法:
- Project → **Clean…**を選択
- プロジェクトを選択してCleanをクリック
- Project → Build Projectを選択
- Window → Preferences → Java → Editor → Content Assistで設定を確認
Eclipseの便利な機能
Section titled “Eclipseの便利な機能”1. コードテンプレート
Section titled “1. コードテンプレート”設定方法:
- Window → Preferences → Java → Editor → Templatesを選択
- **New…**をクリックしてテンプレートを作成
よく使うテンプレート:
sysout→System.out.println()main→public static void main(String[] args)test→ JUnitテストメソッド
2. コードフォーマット
Section titled “2. コードフォーマット”設定方法:
- Window → Preferences → Java → Code Style → Formatterを選択
- **New…**をクリックしてフォーマッターを作成
- チームで共有する場合は、
.xmlファイルをエクスポート
3. クイックフィックス
Section titled “3. クイックフィックス”使い方:
Ctrl + 1(Windows)またはCmd + 1(Mac)でクイックフィックスメニューを表示- エラーや警告の修正候補が表示される
4. リファクタリング
Section titled “4. リファクタリング”よく使うリファクタリング:
- Rename:
Alt + Shift + R(変数名やメソッド名の変更) - Extract Method:
Alt + Shift + M(メソッドの抽出) - Extract Variable:
Alt + Shift + L(変数の抽出)
5. コード検索
Section titled “5. コード検索”機能:
- Open Type:
Ctrl + Shift + T(クラス名で検索) - Open Resource:
Ctrl + Shift + R(ファイル名で検索) - Quick Access:
Ctrl + 3(コマンド検索)
Spring Boot DevToolsの設定
Section titled “Spring Boot DevToolsの設定”Spring Boot DevToolsを使用すると、コード変更時に自動的にアプリケーションを再起動できます。
設定方法:
pom.xmlに依存関係が追加されているか確認:
<dependency> <groupId>org.springframework.boot</groupId> <artifactId>spring-boot-devtools</artifactId> <scope>runtime</scope> <optional>true</optional></dependency>- Window → Preferences → General → Workspaceを選択
- Build automaticallyにチェックを入れる
動作:
- Javaファイルを保存すると、自動的に再コンパイル
- クラスパス上のリソースが変更されると、自動的に再起動
EclipseでのSpring Boot開発環境構築のポイント:
- JDKのインストール: Java 17以上を推奨
- Eclipse IDE for Enterprise Java and Web Developers: エンタープライズ開発向けのEclipseを使用
- Spring Tools 4: Spring Boot開発用のプラグインをインストール
- Spring Initializr: プロジェクトの作成を簡単に
- Maven: 依存関係の管理
- Spring Boot DevTools: 開発効率の向上
Mac版とWindows版の違い:
- JDKのパス: Macは
/Library/Java/JavaVirtualMachines/、WindowsはC:\Program Files\Java\ - 環境変数の設定: Macは
.zshrcや.bash_profile、Windowsはシステムの環境変数設定 - Eclipseのインストール: Macは
.dmgファイル、WindowsはZIPファイルを解凍
適切な環境構築により、効率的なSpring Boot開発が可能になります。