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ws利用法

WebSocket(WS)通信は、クライアントとサーバー間で永続的な接続を確立し、双方向かつリアルタイムのデータ交換を可能にする技術です。これは、リアルタイムチャットや通知システム、オンラインゲームなどのアプリケーションに不可欠です。

Next.jsは主にサーバーレス関数としてデプロイされるため、長期間の接続を維持するWebSocketサーバーを直接ホストするのには向いていません。代わりに、外部のWebSocketサーバーやサービスと連携するのが一般的です。

  • 外部WebSocketサービスの利用

    • Vercelのようなサーバーレスプラットフォームにデプロイする場合、PusherやAblyといったマネージドサービスを利用するのが最も現実的です。
  • 仕組み:

    • Next.jsのAPIルート(Route Handler)で、サービスの認証トークンを取得します。
    • クライアントサイドのコンポーネントで、取得したトークンを使ってサービスに接続します。
    • メッセージの送受信はすべてサービスを介して行われ、Next.jsサーバーは関与しません。

Railsでは、Action Cableというフレームワークが組み込まれており、WebSocket通信を簡単に実装できます。

  • 仕組み:

    • チャネル(Channel)の作成: bin/rails generate channel <channel_name>コマンドで、サーバーサイドのロジックを管理するチャネルを生成します。
    • ストリーム(Stream)への登録: クライアントがチャネルに接続すると、特定のストリームに登録され、そのストリームにブロードキャストされたメッセージを受け取ります。
    • メッセージのブロードキャスト: サーバーサイドのどこからでも、ActionCable.server.broadcastを使って、特定のストリームに接続している全クライアントにメッセージを送ることができます。
  • Next.jsとの連携:

    • フロントエンド: Next.jsのコンポーネントで、JavaScriptのActionCableクライアントライブラリを使用してRailsのWebSocketサーバーに接続します。
    • バックエンド: Railsのチャネルでメッセージを処理し、リアルタイムでNext.jsのクライアントにブロードキャストします。

Phoenixは、Elixirで構築されたWebフレームワークで、**「Channel」**という独自のWebSocket実装をコア機能として持っています。PhoenixのWebSocketは、その優れたスケーラビリティと耐障害性で知られています。

  • 仕組み:

    • チャネル(Channel)の定義: Phoenixのチャネルは、Railsのチャネルと同様に、リアルタイムなロジックをカプセル化します。
    • トピック(Topic)への参加: クライアントは、特定のトピック(例: “room:lobby”)に参加することで、そのトピックにブロードキャストされるメッセージを購読します。
    • メッセージのプッシュ: サーバーサイドのチャネルは、pushメソッドを使ってトピックにメッセージをプッシュし、接続中のクライアントすべてに配信されます。
  • Next.jsとの連携:

    • フロントエンド: JavaScriptクライアントライブラリのphoenix.jsをNext.jsプロジェクトにインストールし、Phoenixサーバーに接続します。
    • バックエンド: Phoenixチャネルでメッセージを処理し、Next.jsのクライアントに効率的にブロードキャストします。
フレームワーク特徴連携方法
Next.jsサーバーレス向き。直接ホスティングは困難。外部WebSocketサービス(Pusher, Ablyなど)を利用。
RailsAction Cableが組み込み。WebSocketサーバーを簡単に立ち上げ可能。Next.jsからAction Cableクライアント経由で接続。
PhoenixChannelがコア機能。極めて高いスケーラビリティが魅力。Next.jsからphoenix.jsライブラリ経由で接続。

Next.js単体ではWebSocketサーバーをホスティングするのに限界があるため、RailsやPhoenixのようなフルスタックなバックエンドと連携することで、リアルタイムな機能を堅牢に実装できます。