ws利用法
🌐 WebSocket(WS)通信の概要
Section titled “🌐 WebSocket(WS)通信の概要”WebSocket(WS)通信は、クライアントとサーバー間で永続的な接続を確立し、双方向かつリアルタイムのデータ交換を可能にする技術です。これは、リアルタイムチャットや通知システム、オンラインゲームなどのアプリケーションに不可欠です。
1. Next.jsにおけるWebSocket通信
Section titled “1. Next.jsにおけるWebSocket通信”Next.jsは主にサーバーレス関数としてデプロイされるため、長期間の接続を維持するWebSocketサーバーを直接ホストするのには向いていません。代わりに、外部のWebSocketサーバーやサービスと連携するのが一般的です。
-
外部WebSocketサービスの利用
- Vercelのようなサーバーレスプラットフォームにデプロイする場合、PusherやAblyといったマネージドサービスを利用するのが最も現実的です。
-
仕組み:
- Next.jsのAPIルート(Route Handler)で、サービスの認証トークンを取得します。
- クライアントサイドのコンポーネントで、取得したトークンを使ってサービスに接続します。
- メッセージの送受信はすべてサービスを介して行われ、Next.jsサーバーは関与しません。
2. RailsにおけるWebSocket通信
Section titled “2. RailsにおけるWebSocket通信”Railsでは、Action Cableというフレームワークが組み込まれており、WebSocket通信を簡単に実装できます。
-
仕組み:
- チャネル(Channel)の作成:
bin/rails generate channel <channel_name>コマンドで、サーバーサイドのロジックを管理するチャネルを生成します。 - ストリーム(Stream)への登録: クライアントがチャネルに接続すると、特定のストリームに登録され、そのストリームにブロードキャストされたメッセージを受け取ります。
- メッセージのブロードキャスト: サーバーサイドのどこからでも、
ActionCable.server.broadcastを使って、特定のストリームに接続している全クライアントにメッセージを送ることができます。
- チャネル(Channel)の作成:
-
Next.jsとの連携:
- フロントエンド: Next.jsのコンポーネントで、JavaScriptのActionCableクライアントライブラリを使用してRailsのWebSocketサーバーに接続します。
- バックエンド: Railsのチャネルでメッセージを処理し、リアルタイムでNext.jsのクライアントにブロードキャストします。
3. PhoenixにおけるWebSocket通信
Section titled “3. PhoenixにおけるWebSocket通信”Phoenixは、Elixirで構築されたWebフレームワークで、**「Channel」**という独自のWebSocket実装をコア機能として持っています。PhoenixのWebSocketは、その優れたスケーラビリティと耐障害性で知られています。
-
仕組み:
- チャネル(Channel)の定義: Phoenixのチャネルは、Railsのチャネルと同様に、リアルタイムなロジックをカプセル化します。
- トピック(Topic)への参加: クライアントは、特定のトピック(例: “room:lobby”)に参加することで、そのトピックにブロードキャストされるメッセージを購読します。
- メッセージのプッシュ: サーバーサイドのチャネルは、
pushメソッドを使ってトピックにメッセージをプッシュし、接続中のクライアントすべてに配信されます。
-
Next.jsとの連携:
- フロントエンド: JavaScriptクライアントライブラリの
phoenix.jsをNext.jsプロジェクトにインストールし、Phoenixサーバーに接続します。 - バックエンド: Phoenixチャネルでメッセージを処理し、Next.jsのクライアントに効率的にブロードキャストします。
- フロントエンド: JavaScriptクライアントライブラリの
| フレームワーク | 特徴 | 連携方法 |
|---|---|---|
| Next.js | サーバーレス向き。直接ホスティングは困難。 | 外部WebSocketサービス(Pusher, Ablyなど)を利用。 |
| Rails | Action Cableが組み込み。WebSocketサーバーを簡単に立ち上げ可能。 | Next.jsからAction Cableクライアント経由で接続。 |
| Phoenix | Channelがコア機能。極めて高いスケーラビリティが魅力。 | Next.jsからphoenix.jsライブラリ経由で接続。 |
Next.js単体ではWebSocketサーバーをホスティングするのに限界があるため、RailsやPhoenixのようなフルスタックなバックエンドと連携することで、リアルタイムな機能を堅牢に実装できます。