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開発ワークフローとCI/CD

TypeScriptプロジェクトをチームで効率的に開発し、本番環境に安全にデプロイするためには、**継続的インテグレーション(CI)と継続的デプロイメント(CD)**のワークフローを構築することが重要です。これにより、コードの品質を維持し、リリースプロセスを自動化できます。

1. 継続的インテグレーション(CI)

Section titled “1. 継続的インテグレーション(CI)”

CIは、開発者が書いたコードを共有リポジトリにマージするたびに、自動的にビルドやテストを実行するプロセスです。これにより、バグや統合の問題を早期に発見できます。

GitHub Actions、CircleCI、GitLab CI/CDなどのCIサービスは、プロジェクトのリポジトリに設定ファイルを追加するだけで簡単に導入できます。

GitHub Actions の例 (.github/workflows/ci.yml):

Section titled “GitHub Actions の例 (.github/workflows/ci.yml):”
name: CI on Push
on:
push:
branches: [ main ]
jobs:
build_and_test:
runs-on: ubuntu-latest
steps:
- uses: actions/checkout@v2
- name: Use Node.js
uses: actions/setup-node@v2
with:
node-version: '18'
- name: Install dependencies
run: npm ci
- name: Run TypeScript checks
run: npm run type-check
- name: Run tests
run: npm run test

このワークフローでは、mainブランチにコードがプッシュされるたびに、以下のステップが自動的に実行されます。

  • 依存関係のインストール: npm ciで依存関係をインストールします。
  • 型チェック: npm run type-check(通常はtsc --noEmit)で型エラーがないかチェックします。
  • テスト実行: npm run testでテストコードを実行します。

すべてのステップが成功した場合のみ、その変更は安全と見なされ、次のステージに進めます。

CDは、CIが成功したビルド成果物を、自動的にステージングや本番環境にデプロイするプロセスです。これにより、手動でのデプロイミスをなくし、リリースを迅速に行えます。

CIとCDを組み合わせることで、**「コードをプッシュするだけで、本番環境に自動で反映される」**という理想的なワークフローが実現します。

例(GitHub ActionsによるAWS S3へのデプロイ):

Section titled “例(GitHub ActionsによるAWS S3へのデプロイ):”
name: CD on successful CI
on:
push:
branches: [ main ]
jobs:
deploy_to_s3:
needs: build_and_test # CIジョブが成功した場合のみ実行
runs-on: ubuntu-latest
steps:
- uses: actions/checkout@v2
- name: Deploy to S3
run: |
aws s3 sync ./dist s3://your-s3-bucket-name --delete
env:
AWS_ACCESS_KEY_ID: ${{ secrets.AWS_ACCESS_KEY_ID }}
AWS_SECRET_ACCESS_KEY: ${{ secrets.AWS_SECRET_ACCESS_KEY }}

この例では、CIで設定したbuild_and_testジョブが成功した場合にのみ、deploy_to_s3ジョブが実行されます。aws s3 syncコマンドを使用して、ビルド成果物(distディレクトリ)をAmazon S3バケットに同期します。

開発ワークフローにCI/CDを導入することで、開発者はローカル環境での作業に集中でき、バグの早期発見、コード品質の維持、そして迅速かつ安全なデプロイを実現できます。これは、現代のソフトウェア開発において不可欠なプラクティスです。