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VPCとは?

Amazon VPC (Virtual Private Cloud) とは?

Section titled “Amazon VPC (Virtual Private Cloud) とは?”

Amazon VPC は、AWS クラウド内に論理的に分離されたプライベートネットワーク空間を作成できるサービスです。

主要機能:
- ネットワーク分離: 論理的に独立したネットワーク空間
- IPアドレス管理: CIDR範囲の定義と管理
- サブネット分割: パブリック/プライベートサブネット
- ルーティング制御: ルートテーブルによる通信制御
- セキュリティ: セキュリティグループ、NACL
デフォルト設定:
- 各リージョンにデフォルトVPC
- CIDR: 172.31.0.0/16
- 各AZにパブリックサブネット
- インターネットゲートウェイ付き
サブネットタイプ:
パブリックサブネット:
- インターネットゲートウェイへのルート有り
- パブリックIPアドレス自動割り当て可能
- Web層、ロードバランサー配置
プライベートサブネット:
- インターネットゲートウェイへのルート無し
- NAT Gateway経由で外部通信
- アプリケーション層、データベース層配置
CIDR設計:
VPC: 10.0.0.0/16
パブリックサブネット1: 10.0.1.0/24 (ap-northeast-1a)
パブリックサブネット2: 10.0.2.0/24 (ap-northeast-1c)
プライベートサブネット1: 10.0.11.0/24 (ap-northeast-1a)
プライベートサブネット2: 10.0.12.0/24 (ap-northeast-1c)
パブリックサブネット用:
- 0.0.0.0/0 → インターネットゲートウェイ
- 10.0.0.0/16 → local
プライベートサブネット用:
- 0.0.0.0/0 → NAT Gateway
- 10.0.0.0/16 → local

3. インターネットゲートウェイ (IGW)

Section titled “3. インターネットゲートウェイ (IGW)”
特徴:
- VPCとインターネット間の通信を可能にする
- 水平スケーリング、冗長性、高可用性を備える
- 1つのVPCに1つのみアタッチ可能
- 帯域制限なし
用途:
- プライベートサブネットからインターネットへの送信通信
- 受信通信は不可(セキュリティ向上)
特徴:
- AZごとに配置(高可用性)
- 自動スケーリング(45Gbpsまで)
- Elastic IP必須
コスト:
- 時間単価: $0.045/時間
- データ転送: $0.045/GB
特徴:
- ステートフル: 戻りトラフィック自動許可
- インスタンスレベルのファイアウォール
- デフォルト: 全て拒否、送信は全て許可
設定例:
Web層:
インバウンド:
- HTTP (80): 0.0.0.0/0
- HTTPS (443): 0.0.0.0/0
アウトバウンド:
- 全て許可
App層:
インバウンド:
- Custom TCP (8080): Web層SG
アウトバウンド:
- MySQL (3306): DB層SG
DB層:
インバウンド:
- MySQL (3306): App層SG
アウトバウンド:
- 制限(必要最小限)
特徴:
- ステートレス: 戻りトラフィック明示的許可必要
- サブネットレベルのファイアウォール
- ルール番号順に評価(低い番号優先)
デフォルトNACL:
- 全て許可
カスタムNACL:
- デフォルトで全て拒否
使い分け:
- セキュリティグループ: 基本的なセキュリティ
- NACL: 追加の防御層、特定IPブロック
概要:
- 2つのVPC間をプライベート接続
- 同一リージョン/クロスリージョン対応
- 同一アカウント/クロスアカウント対応
制限:
- CIDRブロックの重複不可
- 推移的ルーティング不可
- VPC間は1対1接続
設定:
1. Peering接続作成
2. 接続承認
3. ルートテーブル更新
4. セキュリティグループ更新
タイプ:
Interface Endpoint:
- PrivateLink使用
- ENI作成
- ほとんどのAWSサービス対応
- $0.01/時間 + データ転送料
Gateway Endpoint:
- S3、DynamoDB専用
- ルートテーブル更新
- 無料
メリット:
- インターネット経由不要
- セキュリティ向上
- データ転送コスト削減(Gateway Endpoint)
用途:
- 複数VPC、オンプレミス接続のハブ
- スケーラブルなネットワークアーキテクチャ
特徴:
- 最大5,000個のVPC接続
- マルチキャストサポート
- ルートテーブル分離
- クロスリージョンPeering
コスト:
- アタッチメント: $0.05/時間
- データ転送: $0.02/GB
デフォルト制限:
- VPC per リージョン: 5(上限緩和可能)
- サブネット per VPC: 200
- Elastic IP per リージョン: 5
- インターネットゲートウェイ per VPC: 1
- セキュリティグループ per VPC: 2,500
- ルール per セキュリティグループ: 60
CIDR制限:
- 最小: /28 (16個のIPアドレス)
- 最大: /16 (65,536個のIPアドレス)
- セカンダリCIDR: 最大4個追加可能

基本的なVPCコンポーネント(無料)

Section titled “基本的なVPCコンポーネント(無料)”
項目価格備考
VPC作成・使用無料VPC自体に料金なし
サブネット無料サブネット作成・使用
ルートテーブル無料ルーティング設定
インターネットゲートウェイ無料インターネット接続
セキュリティグループ無料ファイアウォール
NACL無料サブネットレベル制御
項目価格備考
NAT Gateway$0.045 / 時間 + $0.045 / GBプライベートサブネットからのインターネットアクセス
VPC Peering(データ転送)$0.01 / GB同一AZ間は無料
VPN Connection$0.05 / 時間オンプレミス接続
Transit Gateway$0.05 / 時間 / アタッチメント + $0.02 / GB複数VPC接続のハブ
Elastic IP(未使用時)$0.005 / 時間未割り当てまたは停止インスタンス
VPC Endpoint(Interface型)$0.01 / 時間 / AZAWSサービスへのプライベート接続

料金計算例(NAT Gateway、月間1TB転送):

項目計算料金
NAT Gateway時間$0.045 × 24時間 × 30日$32.40
データ転送1TB × $0.045$45.00
合計-$77.40/月

料金計算例(Transit Gateway、3 VPC接続、月間500GB転送):

項目計算料金
アタッチメント$0.05 × 3 × 24時間 × 30日$108.00
データ転送500GB × $0.02$10.00
合計-$118.00/月

コスト最適化のポイント:

  • NAT Gatewayの代わりにNAT Instanceを検討(小規模環境)
  • VPC EndpointでS3/DynamoDBへのデータ転送コスト削減
  • 不要なElastic IPの削除
  • Transit Gatewayは3つ以上のVPC接続で効果的

VPCの重要ポイント:

  • ネットワーク分離: 論理的に独立したプライベートネットワーク
  • 柔軟な設計: サブネット、ルーティング、セキュリティを完全制御
  • 高可用性: マルチAZ配置、冗長化
  • セキュリティ: 多層防御(SG、NACL、VPC Endpoints)
  • 拡張性: Peering、Transit Gateway、Direct Connect

VPCは、AWSにおけるすべてのネットワーク設計の基盤となる重要なサービスです。